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「文化」や「本物」、「風情」を優先するか、「利便性」、「効率性」を優先するか・・・

Posted on 2011-11-25

お付き合い先の旅館様の離れの客室に宿泊しました。

夜寝る時に鍵を閉めようと思ったら閉まらない・・・。
いわゆる日本家屋で、木材の引き戸が左右で2枚重なった位置で鍵をするタイプなのですが、
鍵をかけようと思ってもうんともすんとも言わないのです。
「まぁいいや」と諦めてその夜は就寝し、翌朝そのことを伝えると
「先日調整したばかりなのですが、温度の変化で木が膨張・収縮してしまって鍵の位置がずれてしまうんですよ。」
とのお返事が。(その後、早速業者の方を呼んで再度調整してもらっていらっしゃいました)

アルミのサッシか何か、温度変化に左右されないものに変えればこのような手間は無くなるのですが、
そうすると折角の日本家屋が台無しになってしまいます。
同じ様に、最近、他の旅館様でも、庭園の東屋の茅葺き屋根をパネルに変えたり、檜のお風呂を御影石の風呂に変える等の
話を耳にし、非常に残念でもったいなく思うことがあります。

ただ、これはメンテナンスに携わっていないから簡単に言えることであるのは重々承知しています。
(実際に現場でメンテナンスに当たっている人の苦労や費用の負担は計り知れないものでしょう)

「文化」や「本物」、「風情」を優先するか、「利便性」、「効率性」を優先するか・・・
便利さを追求して、あるべき姿を変えるのは“そのもの”の価値を下げ、雰囲気を壊すことに繋がる場合もあります。
非常に悩ましく判断の難しい問題です。

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株式会社観光文化研究所 井川今日子
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