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中小企業にもSDGsを浸透させるためには

Posted on 2021-08-30

先週、「小売り・外食に脱プラ迫る 政府が削減12品目公表」というニュースがありました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2317X0T20C21A8000000/

年5トン以上使う大手事業者が対象とのことですが、事例として挙げられている事業者の中にはホテルも含まれており、対象製品には「ヘアブラシ・クシ・カミソリ・歯ブラシ・シャワーキャップ」があります。

事業が取り組むべき対策としては、【提供方法】と【製品の工夫】に分けられています。

【提供方法】には5種類あり、
・有料化
・断った場合にポイント還元
・繰り返し使える製品の提供
・消費者への意思確認
・回収し再利用

【製品の工夫】には2種類あり、
・軽量化や代替製品への切り替え
・商品やサービスに見合った大きさの製品の提供

今後、大手の宿泊施設はこれまでのように無条件に客室や脱衣場にプラスチック由来の「ヘアブラシ・クシ・カミソリ・歯ブラシ・シャワーキャップ」を設置しておくというオペレーションができなくなります。

また宿泊業界においては、グーグルマイビジネス内のホテルのアトリビューションに、【持続可能性】というカテゴリが追加され、企業の『・エネルギー効率/・水の保全/・廃棄物の削減/・持続可能な調達』についての取り組みの有無についてチェック項目が設けられるようになり、SDGsの波が押し寄せていることを実感します。


この動きは、2020年10月に菅首相が2050年カーボンニュートラルを宣言したこと、元を辿れば2015年国連総会でSDGsが採択されたことに端を発するものです。

最近では、企業が上場した途端、SDGsやESGの部署の発足が求められ、投資を受けるための必要最低限の条件として、環境や社会、ガバナンスに持続可能性を求めていかなければならないようになっています。

近年SDGsという言葉が浸透してきたものの、これまでは「ステークホルダーからの要求がある企業が取り組んでいるもの」とか「一部の意識の高い企業が取り組むもの」、「将来取り組み始めれば良いもの」というイメージがあったかと思いますが、ここ最近急速に行動が求められるようになってきていることを実感します。

いまは大企業が対象となっているものの、大手企業で浸透すると必然的に中小企業も追随する格好となり、遅かれ早かれ対応が迫られるようになるでしょう。
年間5トン以上使うか使わないかにかかわらず、中小企業も“費用削減につながる”という視点だけでも良いので、この流れに乗っていまのうちから取り組んでしまうのが良いかも知れません。

視点を変えれば、これらのホテルのアメニティを製造していた企業も業態転換等、何かしらの対策をして行かないと生き残っていけなくなります。


ところで先日、イマココラボが主催するカードゲーム『2030 SDGs』を受講してきました。

ニューヨーク国連本部でも行われたカードゲームで、「経済」「環境」「社会」のバロメーターの条件が整えばSDGsが掲げる17の指標にかかわるプロジェクトが実行できるようなり、そこでお金や時間を使ったり獲得したりして、次のプロジェクトを実行するというものです。

同じテーブルにいた方と意見交換して出た話としては、
・まず先に「経済」を成長させないと、「環境」的、「社会」的なプロジェクトが実行できない
ということでした。

カードゲームでも実感した通り、現実社会でも経済を成長させないと環境配慮や社会貢献をする余裕がないのは確かです。
言い換えれば、余剰資金が無い・利益が出ていない限りは、環境に配慮した割高な製品を導入することは出来ないし、トレーサビリティを意識した仕入れ等に手を出すことができません。

従って、中小零細企業にSDGsの働きかけを行うには、SDGsの取り組むを行えば融資条件が良くなるといった動機付けを行うことが効果的だと考えており、その点、滋賀銀行の「サステナビリティ・リンク・ローン」等の商品が好事例だと思います。
https://www.shigagin.com/company/catalog/

以前環境省のVTRで、滋賀銀行の頭取が「お金の流れで地球環境を守る」と仰っていたのが非常にしっくり来ており、その考え方が他の地銀にも浸透して行くと、日本の全企業数のうち99.7%を占める中小企業へもSDGsが浸透し、2050年カーボンニュートラルな日本・ひいては世界へと前進できるのではないかと考えるこの頃です。

 

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株式会社観光文化研究所 井川今日子

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