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上限6割の稼働で、3割増の単価アップを

Posted on 2020-06-02

今度の出張の飛行機の座席を予約しようとすると、 通路側の席しか予約ができないようになっていました。

新型コロナウイルス感染防止対策として、隣に人が座らないようにコントロールしているようです。

例えば、通常であれば、【窓|2席|通路|3席|通路|2席|窓】 という座席配置で、1列に7名座れるところが

通路側の席しか座れない為、【窓|1席|通路|2席|通路|1席|窓】 と1列に4名しか利用できないようになっていました。

 

乗る側としては(特に出張で1人で搭乗する場合は)、荷物を上の収納に入れたり足元に置く必要も無く

ゆったりと座れるため有難いのですが、航空会社からすれば客数の上限を6割程度に設定しないとならないため、

経営的には依然厳しい状態が続くものと考えられます。

 

250席ある飛行機で、単価2万円と仮定すると、通常なら満席にして500万円の売上になるところが、

席数の上限を6割とすると、150席しか埋められず、300万円の売上にしかなりません。

150席という条件のもと、500万円の売上をカバーすることを考えると、単価を3.3万円に上げなければならないと試算できます。

 

旅館に置き換えて考えると、50室ある旅館は6割の30室しか受け入れないということです。

室単価を4万円と仮定すると、満室時に200万円稼げるはずが、120万円しか稼ぐことができません。

30室で200万円をカバーしようとすると、室単価6.6万円にしないといけません。

 

次回に持ち越せない「枠」(=座席、客室、体験権)を売るのが観光業界の特徴の1つですが

3密を避けることを目的に、供給を6割に収めようとすると、単価は7割増にしないと元の売上が維持できないことが判ります。

 

とはいえ、座席や客室が全て埋まった時との極端な比較のため、一律7割増となるわけではありません。

現実ラインで考えると、8割稼働の売上を上限6割稼働でカバーしようとすると、単価は3割増が求められるでしょう。

 

いまは少しでも集客につなげるべく、多少単価を下げてでもお客様にご利用いただくことも考えなければなりませんが、

GO TO キャンペーン等を皮切りに、需要が戻ってきた段階では単価を向上を見据えていかねばなりません。

3密を避けたおもてなしの質の向上もデザインしていく必要があると考えています。

 

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株式会社観光文化研究所 井川今日子

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*おもてなし接客本、出版しました!「ちょっとした心づかいでこんなに変わる! おもてなし接客術」

充実する 旅マエ コンテンツ

Posted on 2020-05-28

HISアメリカの「#うちで過ごそう」の無料ツアー(オプション)を体験してみました。

 

HISアメリカの企画趣旨としては、以下のように書かれています。

  • 皆様の#うちで過ごそう、を応援します
  • HISアメリカ ができること~旅行、アメリカについての情報をお届け
  • 延長決定!5月31日まで、完全無料でご提供

HISアメリカが扱うツアー商品のガイダンスや裏話、およびアメリカ在住のアーティスト等の話をzoomミーティングを通して聞くことができるというものです。

https://tour.his-usa.com/tour_search/?gflg=0&skey=%23%E3%81%86%E3%81%A1%E3%81%A7%E9%81%8E%E3%81%94%E3%81%9D%E3%81%86

 

私が受講したのは、【はじめてのカリフォルニアディズニーリゾート ~入門編~】

ロサンゼルス支店のスタッフが、スライドや動画を使って、空港からのアクセスやチケット情報、アトラクションの混雑具合、パレードの席取りの仕方等、最新の生の情報を知ることができました。

予め質問を受け付けていて、その質問に対しての回答もしてくださいました。

 

最後には、「旅に出られるようになったら是非カリフォルニアディズニーリゾートに遊びに来てください。当社で旅のお手伝いをさせて頂きます!」というPRももちろん兼ねています。30分程度でしたが、受講する以前よりも「行ってみたい!」という気持ちになりました。

ステイホーム期間中に、見込み客を増やす好事例です。

 

琴平バスのオンラインバスツアーも興味深い取り組みで、ツアーに申し込む(有料)と、

旅のしおりやご当地料理が自宅に届いて、それを手にしながらツアーに参加するという内容です。

金額は少ないながらも、無料コンテンツが多い中、マネタイズできているのは感心します。

https://www.kotobus-tour.jp/online/ktz001.html

 

他にも、airbnb ではオンライン体験を提供しており、世界各国の料理教室やマジックショー(種明かし)、日本では日本酒やサブカルの講座、お坊さんの瞑想といった多種多様なプログラムが用意されています。

https://www.airbnb.jp/s/experiences?click_referer=t%3ASEE_ALL%7Csid%3Ab47ac41a-0bb1-471d-b783-ce29b74cc02c&refinement_paths%5B%5D=%2Fexperiences%2FKG%2FTag%3A6951&last_search_session_id=b47ac41a-0bb1-471d-b783-ce29b74cc02c&search_type=unknown

 

このように、新型コロナによるステイホーム期間中に旅行マインドを刺激する、いわゆる「旅マエ」コンテンツが一気に充実しました。

動画訴求やリアルタイムでのコミュニケーションは、これまでの販促ツールを凌駕するのは間違いなく、この流れは新型コロナが収束した後も継続・加速するものと考えます。

 

デジタルコンテンツによるプロモーション活動が益々重要になっていきます。

 

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宿側ではコントロールできないお客様の行動にどう対処するか?

Posted on 2020-05-24

日本各地での緊急事態宣言の解除に伴い、各宿泊施設であらゆる感染防止対策が講じられています。

『宿側でコントロールできること』は良いのですが、問題は『宿側ではコントロールできないこと』への対応です。

主に、お客様の行動が当てはまるでしょう。   そもそも感染の疑いのあるお客様の入館をどう防ぐかというのが悩みの種ではないでしょうか。  

入館時に検温を行う動きも出てくると思います。

検温の体制を整えるのは簡単ですが、導入するからには発熱があったお客様をどう扱うか迄考えておかなければなりません。

発熱が確認されたお客様が、検温を担当したスタッフを、時には脅しを交えながら言い包める場面が出てくるのでは?と容易に想像できます。  

他にも、公共スペースでのマスク着用を義務付けていても、旅の解放感もあり、全員が従うとは到底思えません。  

 

このような場合に、ルールを守って下さらないお客様に対して、ファーストステップ(初期対応)として、スタッフがどう行動するかを考えておく必要があります。

最初の対応を誤ってしまうと、全てのお客様に対して安心・安全な空間が担保されなくなることが懸念されます。  

 

新型コロナウイルスの封じ込めに成功している台湾の宿泊施設ではどうしているのか気になって調べてみたところ、シェラトングループのホテルでは下記のお知らせがありました。

―――

疾病管制署の防疫規制を受けて、シェラトングランド台北ホテルでは、ロビーに赤外線サーモグラフィを設置して、入場者の体温を測定しています。

* スタッフ及び協力業者全員がマスク着用の上、体温測定を行います。

* ホテルでのチェックイン時、お客様へ体温測定の協力をお願いします。

* もし37.5度以上の発熱、また咳などの症状があった場合、ホテルスタッフが医療手配のお手伝いを致します。

* ホテルには保健局への届け出の義務があり、お客様の入場を拒否する権利が御座います。

―――

https://www.sheratongrandtaipei.com/event_content.php?id=410

※スクロールすると日本語が表示されます  

 

発熱があるお客様が来館した場合、ホテル側に保健局への届け出の義務が生じる上、入場を拒否する権利があることが記されています。

日本の宿泊施設でも、虚偽の申告をしたら宿泊施設がペナルティを食らってしまうというくらいの強制力を持たせないと本当の意味での感染防止策は講じられないと思います。 

良くも悪くも国民に『要請』しかできない日本。

宿泊施設を始めあらゆる観光施設側が、利己的な消費者に屈せずに徹底した水際対策を講じられるよう、

また、経済活動のスムーズな復興のための『強制』を効果的に取り入れる必要があると考えます。  

 

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ステイホーム時間を利用してウェビナーとMOOCを受講しています

Posted on 2020-05-21

普段、平日は出張に出ていることがほとんどで、なかなか家に居られる時間が無かったものですから、 この緊急事態宣言下のステイホーム時間を利用して、様々なウェビナーや国内外のMOOCを受講してみています。

 

ウェビナーを受講して感じるのは、受講するのは良いけれど、開催する側(講師)の立場からすると 普段通りの有料セミナーを行うのは難しいなという印象です。

・受講者の反応や表示が見られない為、一方的に淡々と話すことになってしまう

・録音や録画をされて、受講者以外の手に渡ってしまう可能性がある(それを前提とした話しかできない)

・面と向かっていない為、質問が多そう。Wi-Fiの接続状況等を理由として「あの部分が聞き取れなかったのでもう一度教えてください」なども含め。  

受講者側とすれば、あまり興味のない話だった場合には途中退室や入室も気軽にできるし、 画面を見る必要が無いと判断すれば、イヤホンをしたままPCの前を離れて別の作業をすることもできるというメリットがあります。 要は気軽に聴講できます。

このような特徴を踏まえると、ウェビナーは無料セミナー向きなのだろうというのが私の今の考えです。

 

MOOCは、日本のgaccoは受講したことがありましたが、海外の講座は初めてでした。

比較して感じるのは日本の講座は内容はしっかりしているのですが、淡々としていて工夫が無いということ。

講師の表情は無表情で、話し方に抑揚が無い、資料は文字が多くビジュアル訴求に欠ける。

一方海外の講座(私が受講したのはオランダのヴァーヘニンゲン大学のもの)ですが、 演出が凝っていて見ていて飽きないというものでした。

講師は時にはコスプレをして登場し、様々な小道具が出てくる。資料は文字よりも写真が多くイメージが湧きやすい。

※あくまで私が受講した講座の一例ですので、全部がそうという訳ではありません。

 

この新型コロナで、日本のオンライン授業も普及するでしょうが、オンライン授業を担当する講師は学校の教室で行う授業以上に、より生徒の関心を引いて飽きさせない工夫が求められるでしょう。  

 

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新型コロナ感染対策優秀国「台湾」

Posted on 2020-05-18

過日の大型連休中に、zoom講演で台湾の現状について話を伺い、新型コロナウイルスの封じ込めに成功している国の1つである台湾の対策について詳しく知ることができました。

zoom講演といっても、オープンではなくクローズドのものでしたので、生の声を知ることができたと思います。

講演者は、コロナ問題が深刻になる前までは日本の宿泊業界に務めていて、その後はパスポートの更新などもあり、台湾に一時帰国している若い台湾人の男性です。  

 

講演のあった5月2日の時点で、台湾では感染者ゼロが6日間続いており、6月には収束の見込みということでした。

その当時の数字ですが、感染者数は台湾全体では429名、うち首都台北で116名程度。

ちなみに台湾の人口は2378万人です。日本と比較するとかなり感染者数が少ないことが判ります。

 

 日本のGW期間の頃は台湾も大型連休中で、観光地は、そこにいる全員がマスクを着用していることを除いては、普段通りの賑わいを見せているということでした。 

なぜ台湾ではこのような低い数字で抑えられているかを聞くと、やはりSARSの経験が役立っていて、2020年1月時点で早々に中国からの入国を禁止したり、様々な規制が効果を発揮しているようです。

 

例えば、

・マスク購入は健康保険証を用いて予約をしないと購入できない仕組み(このような状況下でのマスク販売は罰金)

・健康保険証にはICチップが内蔵されており、常に位置情報が把握されている(健康保険証を携帯していなくても、個人情報がスマホとリンクしている)

・飲食店やホテル、観光施設の入店時には、検温&アルコール消毒が必須

・武漢への渡航歴を隠すと100万円の罰金

・クラブに行くと300万円の罰金

等がありました。

 

先述の通り、台湾の連休中は観光地が賑わっていたというので、5月中旬頃にはもしかするとまた感染が拡大してしまうのではないかと懸念していたのですが、5月2日以降本日18日までに新たな感染者は10名も出ていませんでした。6月には収束するという話は現実となりそうです。

 

今後、台湾の飲食・宿泊・旅行を含めた観光業全般の動向には注視していきたいと考えています。  

 

ICチップで個人の位置情報が追跡されるのは、日本ではなかなか抵抗があり浸透しないと思いますが、台湾では「収束のためには仕方が無い」という考え方が圧倒的多数のようで、さほど抵抗感がないようです。  

有事の際の結束力というのは凄まじい力を発揮するものです。

 

それにしても、このような感染対策優秀国がWHOに加盟/参加できないのは違和感しかありません。

 

※上で紹介したのは、講演者の一意見であり、事実と異なる場合があるかも知れません。  

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